私の通っていた高校はかなり真面目な校風でして、最近よく見かける『若年層の乱れた性事情』なんてものはなかったと思います。私もそんな学校にすっかり染まっていたようで、学生時代は真面目の一言だったと感じております。
制服を着崩さないのはもちろんのこと、授業をサボるなんてこともなく、先生もちゃんと敬っていました。おかげで先生からの評価は高く、とくに問題も起こらず卒業できまして、そのまま就職したのです。
真面目な学校と聞いたら進学校をイメージするかもしれませんが、私のところは就職を選ぶ人もそれなりにいまして、私もとくに学びたいことはなかったから就職しました。
目的もないのに大学に行くと、それこそ無駄に時間を使いそうだったので…。
今考えると、その選択は間違いだったかもしれません。
就職先にはとくに文句もありませんし、生活に困っていることもありません。
しかし、真面目な学校に通っていただけあって異性との浮いた話はまったくなく、そのせいでセックスを経験できていませんでした。
無駄に真面目だった私でも、性欲がないわけではありません。
親に内緒でエッチな本も持ってましたし、自慰だって経験しています。そうなるとセックスに興味を持つのは自然なことで、私もできる限り早いうちにやりたかったのですが…。
高校のときはそういう雰囲気でもなかったし、大学へ行かなかったのも痛いですね。
大学というのはどこも異性との交際が活発なものですし、そうなれば恋人を作ってセックスするのも夢ではありません。しかしそのチャンスを自ら捨てたのですから、誰も恨めなくて…。
セックスしたくてしょうがなかった私は、ついに掲示板を使ってしまいました。
これまでは真面目に生きてきたこともあり、セフレという関係についてもふしだらだとは思っていたのですが…「もう大人なんだし、このまま無駄に我慢するよりもスッキリしたほうがいいかも…」と考え直したのです。
最初のうちこそ掲示板に若干の抵抗がありましたが、セックスが目前に迫っていると思ったら、急にやる気が出てきました。やはり私も男である以上、セックスできるのであれば、真面目さなんてかなぐり捨てることができるのです。
こうして掲示板にて初のセックスを経験しましたが、予想以上に気持ちいいですね。
自慰よりも満足感があるし、何度でもやりたくなってしまうから、「セックスって麻薬みたいだな…」なんてことまで思いました。